ハッピー木曜日

金原ひとみの「アンソーシャルディスタンス」を読んだ。恋愛や依存でめちゃくちゃになる女性が沢山出てくる短編集で、ずっと「ほ〜ん、そういうのもあるのか」程度の他人事で読み進めていたら最後からふたつめの話でまんまと刺された。うける。

 

卒業式の予行で学校に行った。学年主任が「これで練習は最後になるので頑張りましょう」みたいな事を言っていた。最後もなにもこれが初めての練習なのに。この学年主任は入学していちばん最初の学年集会で「今まで見てきた生徒の中でこの学年が1番静かでした」と言って裏でみんなから「絶対毎年言ってる」と言われていた男。適当言うのだけ上手い体育会系のパワハラ教師。さようなら、さようなら。

同じコースを選択している友達にチョコ配った。前の登校日は準備間に合わなかったから、まあまあ遅れたハッピーバレンタイン。廊下で話していたら先生に注意されたから、空き教室に移動して電気も付けずにずっと雑談してた。この場所で、この制服で、このメンバーで話すのも恐らくこれが最後なのか。と気づいて、最後に作った景色がコレなら私の3年間もあながち無駄では無かったな、と思えた。

流れで友達グループに混ぜてもらって別のコースの子含めて7人?8人?くらいの人数で電車に乗って帰った。大人数の中の異分子、という自認に悩まされる事が無くなってきた。卒業が目前に迫って失うものが無くなっているんだ多分。

 

初めて飲んだ桜フラッペはおいしかったし明日は約1年ぶりに会う中学の友達と3人で遊びに行くし、雨で寒くて頭も締め付けられるように痛いけれどハッピー木曜日かも。